メディアに見る霊能者

おっさんにも少年期があった。テレビでイレブンPMという大人向けの少しエッチな番組が流行りはじめていた。小学生ながら、何とか見たいと画策していた。ある日家族が早く寝たので、こっそり起き出してテレビを毛布ですっぽり覆い、ボリュ-ムは最小、チャンネルは当時ダイアル回転式だったので「カチッ」と音がしないよう、ゆ~つくり合わせた。その日に限ってエッチな場面はなかった...申し訳ない、この話は霊とは関係ない。(このくだり要らなくね?)

そのころの心霊番組といえば、体験談の再現ドラマか心霊写真を紹介するものであったと思う。まだ動画は8ミリで一般にはそう出回っておらず、カメラもデジタルではなくフィルム式だった。そのため、人為的ミスで二重撮りになってしまったり、フィルムが一部露光してしまって光や影のようになったりした「なんちゃって心霊写真」も存在した。もちろん本物の心霊写真もあり、なんか祈祷師のような格好をした霊能者が、これは○○で亡くなった人の霊で強い怨念を感じます、すぐにお祓いをしなければ危険です。みたいなことを言っていたような気がする。今思えば少し胡散臭いが、純粋な少年だったおっさんはすっかり信じ、自分の持っている写真を見直すのも怖かった。

本も、心霊写真が載っているものは家に置きたくなかったので本屋で立ち読みし、なんか中岡俊哉さんが念写や植物との交信の実験をしている本を買って持っていたのを覚えている。どちらかといえばESPの部類である。また新倉イワオさんが心霊番組の解説をしていたのも覚えている。両先生とも霊感はありそうだが、霊能者ではなく研究者としての立場であったと思う。

私の記憶では、実際にテレビに出だしたタレント的な霊能者としては宜保愛子さんが最初だったと思う。あと、記憶にあるのは織田無道さん、西塔恵さん、立原美幸さん、下ヨシ子さん(最近は娘さんも霊能者としてテレビに出ていた)、石田千尋さん、木村藤子さん達はよくテレビで見かけた。

次のブ-ムで出てきたのが江原啓之さん、また番組で競演していた美輪明宏さんは霊感は相当強いみたいだが、霊能者としての仕事はしておらず、あくまで俳優・エンタ-ティナ-としての立ち位置だと思われる。

宜保愛子さんは、私は最近までイタコの家系で東北方面の方と勝手に思いこんでいたが、そうではなく横浜生まれで、幼少の頃から霊感が強く失せ物の相談とかも受けていたらしい。70年代に流行ったテレビ番組「あなたの知らない世界」などを主に、各種心霊番組で頻繁に見かけた。特に心霊写真の鑑定や心霊スポットの霊視における解説にはかなりの信憑性を覚えた。その頃までは良かったのだがそこはテレビの性、だんだん仕掛けが大掛かりになり、ロンドン塔やエジプトでのロケに至っては完全にテレビ受けのする内容に盛られていると感じたし、後に否定派の研究者や雑誌のバッシングを受けていた。書籍も結構出ている。私は読んだことはないが、タイトルから先祖供養や霊的現象の体験・対処の本が多いと思われる。残念ながら71歳で亡くなっている。

織田無道さんは、見るからに破戒僧という感じで、迫力のある除霊を覚えている。もともと僧侶の家系で霊感もあったと思われる。強面ながら結構チャ-ミングなところもあり、私としては好きな霊能者だったが、虚偽の登記で有罪となりメディアから消える。

西塔恵さんは父方の血筋から能力を受け継ぎ、やはり幼少のころより霊能力に目覚めていたとのこと。彼女も一時期よくテレビで見かけていた。霊視、霊との交信を得意としているが、一度強い怨念を持った女性の霊の降霊を行っているのを見かけ、もともと美しい顔立ちだけにすごい迫力だったのを覚えている。(タイプだが怖い)

立原美幸さんは、ゆったりした口調で決して迫力のある除霊は行わないが、霊視の後の説明には信憑性があり、優しく諭して除霊するタイプ。一度はその場での除霊が周りの人に危険と判断し、悪い念を自分に取り込んで離れた場所で開放するのを見た。かなり消耗していた。また、DVDも何本か出ており、借りてきて拝見した。(即日返却した)入水自殺した男性と会話をしている場面、男性の言葉を代読していたが、かなり臨場感があった。また若い女性タレントと排ガス自殺現場のロケを行っており、ここでも会話を試みるが突然霊が怒り出す。霊感の無い者が見ていても何もわからないが、その場のやりとりに緊迫感があり、タレントが突然「うわつ!ガソリン臭い!何か吹きかけられた!」と叫び、立原さんが、「霊が怒っている!何か持っているのでは?」と聞くと、お守りのつもりで数珠と塩を持ってきたと答えていた。立原さん曰く、素人がそういう物を身につけるのはかえって危険、成仏させてくれるのかと霊がすがってくるが、何もできないとなると余計に怒り出すそうだ。霊の怒りが治まらず二人は退却するが、その後も車の運転席を写す定点カメラが回っており、「最後までごらんください」とのナレ-ションが流れる。これにはマイッタ。途中で見るのをやめるのも何か怖いし、霊感のない私には何も変化のない車の運転席を延々と見続けるはめになった。(20分くらいあったと思う)現在は霊能者としての仕事は受けず、占いのみ行っているとのこと。何か霊にかかわることで余程嫌なことがあったのだろうか。

下ヨシ子さんも迫力のある読経で浄霊をする場面が記憶に残っている。結構霊能力も高いと推察されたが、高額のお布施を取って訴訟沙汰になっており、ネットでも悪評がちらほら見られる。娘さんも霊力があり、一度テレビで見かけた。私の家系も宗派は真言であるが、結構お金はかかる。葬式で院居士の戒名をつければお布施と合わせてお寺だけで百万は必要となる。霊能者といえども悪霊と戦うには危険が伴う(本当だとすれば)。ある程度の危険手当は必要であろう。霊能者の評判もよく調べ、自己の霊障具合と必要経費の兼ね合いをはかり、自己責任で相談すべきである。決してメディアに出る霊能者が万能だと思わないこと。ある霊能者によれば、相談が10件あれば、7~8件は思い込みや心の病だという(2~3件は本物の霊障ということか、怖ッ)。まずは心療内科の受診をお勧めする。

石田千尋さんは金スマで何度が見かけた。イケメンの陰陽師だったと記憶している。彼も迫力のある除霊というか浄霊を行っていたが、メディアで有名になって何か嫌なことがあったのか、現在メディアからも業界からも姿を消している。

木村藤子さんもよくテレビに出ていたが、最初の頃の方がよく現地に赴いて霊視を行い、親身になって相談を受けていたように思われる。霊能力は高いとの評判だが、メディアでの露出が増えるにつれだんだん髪型・メイク・服装もファッショナブルになり、霊視もなんとなくテレビ向けに盛っていたような気がする。特に、番組での飯島愛の霊との会話は私的には信じがたく、生前の対談や相談の内容である程度成り立つ会話だったと考える。また書籍も結構出しているが、心霊現象についての本は少なく、霊格(人格)を上げることにつながる、徳を積むことの重要性を説いている本が多い。特に最近は「魂」を題材にした本を出しておりており、若干輪廻転生・宇宙思想が感じられる。彼女においてもネット上の評判は賛否分かれており、特に否定派は少し酷い。現在青森で相談を受けているらしいのだが、否定派の多くは「わざわざ時間とお金をかけて青森まで行ったのに、愛想は悪く、相談時間も5分足らずで解決に至るアドバイスはもらえなかった」と言う。確かにテレビを見ていても愛想(機嫌)の良し悪しは分かりやすい人だとは思ったが、青森で相談を受けているのはもともとの居住地で、多分彼女にとってのパワ-スポットにもなっているのだろう。わざわざといっても彼女のほうから来てくれと頼んでいるわけではない。また時間が短いのは相談内容にもよるだろうし、できるだけ多くの相談を受けてあげたいと考えているのかもしれない。本当に危険な霊障が見えたなら、彼女も時間をかけて対応してくれるのではないだろうか。それに鑑定料も決まりはなく、人によっては何万円か包んで5分と文句をいっているが、千円単位の人も多い。中にはは3分だったので千円だけ置いてきたという人もおり、あまりにも失礼だと思う。道端の占い師でも最低2~3千円は取っている。とにかく人はお金を払う以上は自分の望むことを言ってほしいのである。

道端の占い師といえば、おっさんがサラリ-マンだった頃、遅い時間に飲み屋街を歩いていて目に留まったので、面白半分にみてもらった。開口一番「単身赴任ですね」、ス-ツ姿の中年男性が遅い時間一人で飲んでいるからそう推理したのだろうし、多分5~6割は当たると思う。だが不良のおっさんは単身でなくても一人で飲む。ニヤッと笑って「違います」。「では、家庭に悩み事がありますね」、さらにニヤッと笑って「ない人はほとんどいないでしょう。こういえば9割以上あたりますよね」と時間の無駄なので見料2千円を置いて帰ったことがある。占いなんてそんなものである。さらに、相談者が喜ぶようなアドバイスも用意しているのだろう。しまった、最後まで聞けばよかった...

話が少し逸れたが、最近では池田武央さんがよく出ている。タレントとかの心霊スポットめぐりに同行し、アドバイスや除霊を行っている。幼少の時から数度の臨死体験を繰り返し、特殊能力を得たそうだ。温厚な風貌と説得力のある話し方で頼りにされているみたいである。

江原啓之さんについては別の機会に書かせていただくとして、最後に、霊能者ではないがある新興宗教の教祖様、勝手に人の守護霊なんか呼び出してインタビュ-してもいいの?その間守護霊が留守になって本人大丈夫?って、だいたいそんなこと本当にできるの?

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA