本当にあった闇裏動画4
少し続けて心霊映像を見てしまい、何か自身の霊格が下がってしまった気がして、しばらくこの類はお休みしようと思った矢先、レンタルビデオ店の準新作100円セ-ルの赤い幟が目に入り、何かに憑依されたようにふらふらと入ってしまった。また、新たに2本借りてしまった。絶対何かに取り憑かれている。(単に意思が弱いだけだと思う)
今回は予告編で気になっていた「本当にあった闇裏動画4」
「首なし地蔵」
山奥の心霊スポット。この場所で三体の首なし地蔵を見つけた者は、死期が近づくといわれている。投稿者はどうもいじめられている風で、同じ境遇と思われる女の子と二人で撮影して来る様同級生たちに命令され、しぶしぶ現場に向かう。石段を登りつめたところに洞窟の入り口があり、沢山の石像が乱立している。異様な雰囲気の中で怯えながら撮影する投稿者。すると突然うめき声が聞こえ、同伴の女性も様子がおかしくなる。そしてカメラが振り向くとそこに上半身が石化し、石像らしき顔がいくつも浮き出た何者かが立っている。
「インタビュ-」
アダルトビデオに出演する予定の女性への事前インタビュ-の様子。男性経験等を話しながらの撮影で、中には酷い騙し方をしたエピソ-ドとかもあった。途中彼女はしきりに首の左側を掻いている。すると一瞬、彼女の首に歯をむき出した人の口が現れ、すぐに消える。後日彼女から出演辞退の連絡があり、理由を聞くと、全身に赤い発疹ができ、とても撮影できる状態ではなくなったとのことであった。
「気絶ゲ-ム」
高校の同級生3人が公園で気絶ゲームを行った時の様子。胸を強く圧迫し、脳への酸素供給を減らすことで気絶状態になる、非常に危険な遊びである。投稿者は撮影しており被写体は二人。特にいじめとかではなく、全員納得の上はじめたとのことであるが、冒頭では一人がもう一人を角材で襲うふりをしている。(実際には当てていない)そして、襲うふりをしていた少年がもう一人にやりかたをレクチャ-し始める。教えられたとおりに自分の腕で胸を圧迫した少年は、本当に気絶してしまう。呼びかけにまったく反応しない少年にあせり、投稿者は回りを見渡す。そしてカメラが元の方に向いた時、気絶していた少年が起き上がり角材でもう一人の少年を殴り倒している。投稿者は逃げようとするが、自分の足を複数の血だらけの手が掴んでいるのが映し出され、逃げ遅れて同じように角材で殴り倒され、何度も角材が振り下ろされる。これにより投稿者は顔面を10針異常縫う怪我を負ったというが、相手の少年は記憶が定かでないという。専門家によると、気絶して意識が希薄になった少年に、低俗な霊が乗り移った可能性があるとのことである。
「ボウリング」
大学生が休日にボウリングをした様子を撮影。当日は2台のカメラを回していたが、仲間の一人がガーターを出し、こちらを向いて残念ポーズをとり、再び歩き出すと背後に白黒の女の子が一瞬映し出される。このときもう一台のカメラには何も映っていない。しかしその後の映像で、椅子に座った友人の肩から、先ほどと同じようなコントラストの手が現われる。
「先客」
深夜、廃墟愛好家の投稿者が人里離れた廃墟を訪れる。以前にも何度か来ているが、深夜の探索ははじめてのことであった。途中通路の向こうを男が横切るのが見え、はっとして物陰に隠れるが、気を取り直して探索を始めようとすると、突然半透明の雨合羽を着た男が、刃物をふりかざして襲い掛かってくる。パニックになり叫び声を上げるが、刺されたはずの体はどこにも異常がない。不思議がっていると、再度リピートする様に襲い掛かられ、あわてて逃げ出す。人相は結構鮮明に映っていた。その後投稿者は、毎夜廃墟で殺人鬼に襲われる夢を見るようになり、精神科に通院しているという。
「消滅」
高校生が地元の友人と夜道を駅に向かいながら撮影していると、先方をスーツ姿の男性が少しふらつきながら歩いていており、対抗してきた男性と肩がぶつかる。スーツ姿の男性はそのまま行こうとするが、ぶつかった男性にいきなり殴り倒され、殴った男性はそのまま立ち去る。投稿者たちは心配してかけより、血を流して倒れている男性に声をかけるが、男性は無言で立ち上がる。さらに座っていたほうがいいと声をかけるが、いきなり抵抗しカメラがぶれる。カメラを元に戻すが男性の姿はなく、道に男性が着ていた洋服だけが落ちている。友人も何が起きたのか理解できず、呆然と立ちつくしている。再度洋服を映した時に、下から血を流した手が現われる。
「ブラッディ・メアリ-」
海外の都市伝説で、夜鏡に向かってその名前を3度唱えると現われるという女性の幽霊。
投稿者は動画サイトへの投稿目的でその様子を撮影する。深夜0時を待って鏡の前で言い伝えのとおり、「ブラッディ・メアリ-」と三度唱えるが、しばらく待ってもなにも起こらない。投稿者はあきらめて鏡の前を去るが、次の瞬間背後から血だらけの手で首を絞められ、前後にゆすられる投稿者が鏡に映し出される。
「宗教勧誘」
一人暮らしの投稿者のアパートを訪ねてきた新興宗教の勧誘の女性。カメラを回しながら、からかい半分に話を聞く様子が見られるが、最後は無下にドアを閉め施錠する。部屋に戻ろうとするとドアを激しく叩く音が聞こえ、再度玄関を映すと、何故か女性がドアの内側で座ってお祈りしており、すぐに消える。どこに行ったのかと、急いでドアを開けて廊下を見回すもだれもいない。不思議に思いながらドアを閉め、厳重に施錠して部屋に戻るが、廊下に横たわる血だらけの人の足が映りこむ。
「女連れ」
投稿者が友人を尾行した時の様子。幼馴染でもある友人は、生まれてから一度も女性と交際したことがなく、異性に対して積極的になれない性格であった。しかし、この日街で見かけた友人が女性連れであったため、興味を持って尾行してみた。友人が女性と並んで道を歩いて行く様子が映っている。途中、友人が立ち止まりこちらを振り返ったので、あわててカメラの向きを変える。するとそこに女性の霊らしきものがカメラを覗き込むのが映る。一瞬驚くが、友人の方にカメラを向けると女性の姿が消えており、友人が一人で立っていた。駆け寄って話を聞くと、友人はずっと一人で歩いていたと言う。
「下着泥棒」
下着泥棒の常習者が犯行の様子を動画に撮り、闇サイトにアップしていたらしい。
この映像は、自室で盗んだ女性の下着を身につけ、自撮りをしている。途中、下着を取り替えようとかがんだ際、背後の窓に複数の女性が覗き込んでいる様子が映る。
“突っ込みた~いむ”
さてこのシリ-ズであるが、突っ込み所満載なのである。
「首なし地蔵」であるが、いじめられっこが同級生に命令されて、いやいや撮影に行っており、冒頭に命令する同級生2名も映っている。普通であれば、この映像は同級生に取り上げられ、そちらからネットにアップするなり投稿すると思われるのだが。
「気絶ゲ-ム」
最後に投稿者が角材で殴り倒され、何度も角材が振り下ろされるのだが、殴るたびにうめき声や息遣いは聞こえるが、角材が体や顔面に当たった音がしないのである。
「ボウリング」
映った霊のコントラストが何か不自然。霊だけが暗めの白黒映像で、輪郭は案外くっきりしている。
「先客」
襲い掛かって来る男が何かリアルで、人相ちもわりあいはっきり映っている。
「消滅」
人一人が目の前で消滅したのだから、警察も絡む大事件であるはず。解説も、専門家の意見は無く、ナレ-ションで現代の神隠しみたいな悠長なことを言っている。
「ブラッディ・メアリ-」
投稿者の顔にモザイクがかかっており、表情が読めないが、後半の背後から首を絞められて前後に揺すられる映像が、なんか滑稽で不自然。
「宗教勧誘」
閉めて施錠したドアの内側で女性がお祈りするのは不気味だが、後半の廊下に横たわる血だらけの足とは脈略がつながらない。
「女連れ」
後半にカメラを覗き込む女性の霊はそれなりのインパクトはあるが、前半連れ立って歩く女性の姿があまりにリアル。
それに「気絶ゲ-ム」の投稿者の足をつかむ手と腕、ブラッディ・メアリ-」の背後から首を絞める手と腕、「宗教勧誘」の廊下に横たわる足、そのどれもが真っ白な肌にまだらの真っ赤な血というコントラストで同じ演出の印象が残る。となれば、それぞれの投稿に制作会社がからんでいる可能性もあり、どの投稿映像も合成・編集やカメラワ-クでできないこともないという印象である。