闇動画
先に「闇裏動画」を見てしまい、突っ込みどころ満載であったが、こちらがが本家であり一応見てみたら、正解!但し、少しグロい。
「晩夏の夜に招く者」
カップルが夜の河原で花火をしていると、石が転がる音がしたのでカメラを向ける。すると暗闇にぼんやりと少女が立っている。彼女に誰かいるみたいと言ってカメラを戻すが誰もいない。気のせいと思い花火を続けていると、今度は女の子の声が聞こえて来る。先ほどの少女だったら危ないと思い、二人で声のした方へ見に行く。草むらを掻き分けて進んで行くと、そこで少女の死体を発見する。慌てながらも警察へ通報し、第一発見者として事情を聞かれ、その後の調べで川上に住むホ-ムレス男の娘で、日頃から虐待されていたらしく、父親が疑われて取り調べを受けていたが、その最中に自殺してしまう。父親も精神的におかしくなっていたらしい。映像には少女の死体もばっちり映っており、本物だとしたらかなりグロい。
「通りすがりのもの」
アルバイト仲間と釣りに行き、バ-ベキュ-を楽しむ映像。しかしその帰りに事故に遭い、後部座席の友人が重症を負ってしまう。出発前に寄った釣具屋の前ではしゃぎながら撮影した映像には、後部ガラス越しに道に立つ半透明の黒い服の女性が映っており、次の瞬間窓から覗き込む姿、さらに助手席から後ろを振り返る姿が映っている。顔立ちも結構はっきり映っている。事故はこの何者かのせいだろうかと結んでいる。
「墓参り代行」
とある「何でも屋」が墓参り代行の依頼を受け、その様子を記録した映像であるが、「夜中の2時に行う」「道中からの一部始終を動画に記録」との奇妙な条件が付けられていた。ただ、それなりに謝礼も破格だったことから店長が引き受け、投稿者とともに墓参りに行く。
墓は山中にあり、麓の駐車場を深夜1時過ぎに出発、そこから動画は始まる。かなりの山道を歩く様子がしばらく続き、着いた場所には四方を注連縄で囲まれた卒塔婆の墓が立っていた。そして2時を待って指示された作法で「お参り」を開始する。
作法① 墓を囲む赤い塗料で描かれた四方形の角に刺さった鎌を抜き、墓を囲む紙垂のついた縄を鎌で切る。それをすべての角に刺さった鎌で繰り返す。
作法② 4本の鎌を墓の前の地面に四角形に刺す。
作法③ 墓前に置いた杯に日本酒を注ぐとそれを飲み干す。
作法④ 文句を唱える。
作法⑤ 合掌する。
店長がメモを見ながら「お参り」を終了すると、犬の遠吠えが聞こえ突然ライトが消える。暗闇の中投稿者が呼びかけるも店長の返事はない。急いでカメラを夜間モ-ドに切り換えてあたりを探すと店長が蹲っており、立ち上がるとふらふらと歩き出す。後を追おうとしたが、突然林の方から数体の落武者のような生首が宙を飛んで向かって来るのが映る。パニックになるも何とか車まで戻ると、店長が先に戻って運転席に突っ伏し、気を失っていた。投稿者はカメラをボンネットに置き、電波の入るところまで走って救急車を呼ぶ。店長は病院に搬送されたが既に亡くなっていたという。警察は事件性はないとの判断であったが、店長が使っていた地図もメモも見当たらず、墓も見つけることができなかった。地元の人もそんな墓など存在しないとのことであった。依頼人に連絡を取ろうとしたが、住所も名前もデタラメだった。
民俗学の専門家によると、そんな墓参りの作法は聞いたことがないが、釜を使う諏訪信仰に「鎌打ち」という儀式があり、一種の呪術とも言われているとのことである。
そして、取材班が動画を検証する中で、ボンネットに置いたカメラは録画が続いており、投稿者が車を離れた後、車内を除き見る何者かが映っていた。それを投稿者に伝えると、もうひとつ話しておきたいことがあるという。墓参りの当日、店長の奥さんが見送ってくれたのだが、かなり愛想がよかったとのことで、店長と二人で珍しがったとのこと。普段は店長からのDVもあり、暗い表情しか見たことがなかったという。そしてその後、多額の保険金が下り、店を閉めて実家の近くに買ったマンションで暮らしているとのことだが、連絡先はわからないらしい。
「五目並べ」
少し古い映像。兄弟が祖父の家で五目並べをしている様子を父親が撮影した映像であるが、
背後の壁に突然白い顔が浮かびあがり、振り向きながら消えてゆく。この家は、その数年後に不審火で全焼したとのことである。
「復習」
家屋清掃業者が、暴力団員が多く入居するマンションの清掃を依頼され、そこで見つけたビデ
オとのことである。
一人の妊婦が時々殴られながら何かの承諾を迫られている。暴力団員は2名居る様子だが映像には入っていない。そして、無理やり何かの薬を飲まされ場面が変わる。
妊婦は白装束を着せられ、前には短刀が置かれている。どうやら、妊婦が切腹するマニア向けビデオの撮影らしい。薬のせいか、妊婦はハイテンションになっている。何度か白装束の前をはだけて短刀を腹に突き刺し、横に動かすすしぐさの打ち合わせをし、本番撮影が始まる。すると彼女は打ち合わせに反し、前をはだけずいきなり装束の上から腹に短刀を突き刺す。筋書きと違うことに腹を立てた暴力団員が止めようとすると、彼女が短刀で刃向う。
さらに場面が変わり、彼女が装束をはだけられ腹を切り裂かれて死んでおり、胎児がへその緒をつけたまま引き出されて横に転がされている。そして妊婦の死体を二人で風呂場まで運び、残された胎児の死体だけカメラが映し続けている。風呂場からの音声は入ってきており、どうやら若い方に屍姦させようとしている。すると、胎児の死体から無数の黒い影が現われ風呂場の方へ飛んで行き、男たちの悲鳴が聞こえる。映像ではその後どうなったのかは分からないが、投稿者の話ではその部屋に住んでいた暴力団の幹部が亡くなり、清掃を依頼されたのだという。そして工程で清掃前の現場写真を撮ると、風呂場の写真には壁と浴槽に無数の赤ちゃんの手形と足形が写っていた。
本当だとしたら、映像もスト-リ-もかなりグロい。それに、いくら住人が亡くなっているとしても、妊婦を殺害しているのであれば警察に提出すべきビデオでないだろうか?
一部短編も収録しているが、全般に映像もスト-リ-も信憑性は高く思われ、インタビュア-が「ほんとにあった呪いのビデオ」の女性スタッフであることも、少し安心。<何が?> けどグロい。(最初と最後)